1.世界のCO2排出量

世界全体のCO2排出量は、近年若干の変動はあるものの、全体としては増加傾向にある。エネルギー消費の拡大、特に石炭や石油などの化石燃料の使用が、CO2排出量増加の主な要因である。

2.排出上位国

CO2排出量の上位20カ国が、世界の温室効果ガス排出量の大半を占めている。以下は、最近の推定に基づく上位排出国のリストである：

順位	国名	CO2排出量（億トン）	世界シェア(%)
1	中国	10	30%
2	米国	5	15%
3	インド	2.5	7%
4	ロシア	1.6	4.5%
5	日本	1.2	3%
6	ドイツ	0.75	2%
7	イラン	0.7	2%
8	サウジアラビア	0.65	1.7%
9	韓国	0.6	1.7%
10	インドネシア	0.6	1.6%
11	カナダ	0.55	1.5%
12	南アフリカ	0.5	1.3%
13	メキシコ	0.45	1.2%
14	ブラジル	0.4	1%
15	トルコ	0.4	1%
16	オーストラリア	0.4	1%
17	イギリス	0.35	0.9%
18	イタリア	0.3	0.8%
19	フランス	0.3	0.7%
20	ポーランド	0.3	0.7%

• 世界のCO2総排出量：2020年時点で約330億トン。
• これらの試算は、主に化石燃料の燃焼によるCO2排出量に焦点を当てているが、森林伐採や土地利用の変化による排出量も一役買っている。

キーエミッター

• 中国世界最大のCO2排出国で、世界のCO2排出量の約30％を占める。発電を石炭に大きく依存していることが大きな要因。
• 米国：第2位の排出国で、約15％を占める。排出の大部分は石油と天然ガスの消費によるもの。
• インド急速な工業化によりCO2排出量が増加しており、石炭による電力がその大きな原因となっている。
• ロシア排出量は天然ガスと石油の生産が牽引しており、世界第4位である。
• 日本排出量削減の努力にもかかわらず、日本は化石燃料に依存している。

3.CO2削減への取り組み

各国は、再生可能エネルギーの利用拡大、炭素取引システムの開発、エネルギー効率の改善など、CO2排出量削減のためのさまざまな対策を実施している。主な例を以下に挙げる：

• 欧州連合（EU）：EUの「グリーン・ディール」は、2050年までにカーボンニュートラルを目指している。
• 中国2060年までにカーボンニュートラルを達成する計画を発表。
• グローバルな取り組み再生可能エネルギー、炭素回収技術、エネルギー効率の改善など、CO2削減のために不可欠とされる取り組みが活発化している。

このような努力は、気候変動を緩和するために不可欠であり、今後数年間は、さらなる国際協力と技術の進歩によって発展していくだろう。